今日はトビタテ選考会!Social Impact Bond を学ぼう

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朝からカブトムシを見ました😊

今日はトビタテ留学JAPANの最終選考会ですね!あの時のドキドキとワクワクを思い出します。

1.ソーシャルインパクトボンドとは?

さて、ソーシャルインパクトボンドという言葉を聞いたことがありますか?

実は今日、自分の大切な人がトビタテを受けるということで、選考会の練習をしていました。その彼女の留学テーマが「ソーシャルインパクトボンドの導入で投資の仕組みを変えて、社会問題の解決を促進する」みたいな感じでした。

ということもあって、ようやくソーシャルインパクトボンドがなんなのかが掴めてきました。

簡単に言うと、社会的意義のある活動をしている企業やNPOなどの法人に対して投資家がお金を出資をするとき、その法人の社会的な意義においてのパフォーマンスに応じて、行政から金銭的なリターンをもらうという仕組みで、その中間(行政と民間投資家)に入り、調整をする役割をソーシャルインパクトボンドの推進者は担います。

社会的に向き合っていかないといけない課題が多くある現代で、それの全てを行政が担うことはとても難しくなっています。そこで、日本においてもNPOというような非営利で社会的な活動をする団体が多くなってきています。

まだ、まだアメリカやイギリスに比べて制度が整っていないのは、それだけ多くの人が平和な社会だと認識してきたからでしょう。しかし、本来享受するべき権利を享受できていないひとたちはたくさんいます実際。

このような問題を解決していく際、一般的に行政等から助成金という形で補助をしてもらい、それを地道に活用していくことをやってきました。

だから、大規模に社会的な問題に取り組む団体というのが生まれにくいような状況もあります。

一方で、一般的な営利企業がなぜあれだけの大規模な活動ができているのかというとそこには投資の仕組みがあります。

企業が成長してきて、今後も成長が期待できる場合、そこに投資家などがお金を出し、事業の拡大に協力する代わりに、事業の拡大に伴って生まれた利益の一部をリターンとして受け取るのです

このような投資の仕組みでは、金銭的に利益を生み出すことを第一目的としない法人にはお金が行き渡りにくいのは当たり前です。

だ、か、ら、ソーシャルインパクトボンドを用いてそのような法人にもお金が行き渡る仕組みを作る必要があります!!

しかし、彼女いわく、日本でこの仕組みを導入するのに手こずっているところがあるそうです。

問題は、行政のソーシャルインパクトボンドに対する認識にあると分析します。

このように、新しい概念があり、それを行政が推進していくのか、予算を投入するのかというところには多くのプロセスを必要とします。

このプロセスに自分は興味を持っています。

2.なにが行政の意思決定に影響を与えるのか

ここからは、なんの下調べもない勝手な推測で話しますが、大きな要素としては、実践と伴う理論的実証にあると思います。

大学の教授などが様々なリサーチを行い、理論的な正当性を証明し、現在の社会状況などの深い分析があった上で、こういう風にしていけば、必ずことがよくなるということを要するに信じ込ませることができれば行政も動くはずです。

そこには、ビジョンという名の、不明確な根拠があるだろうと思うが、基本的には研究と実践的実証が政府を巻き込んだ大きな動きを生むと考えます。

例えば最近では、ギャップイヤーに対して国が大学に対して推進のための予算を付けることが決まったようです。これは、ギャップイヤーが人材育成という面において意味のあるということが証明され、一般的となりつつあるからだということです。

自分もいつか、ソーシャルなツーリズムの概念が国からも認められるようになって、大きな動きに繋げていけることができればいいなと思っているわけです。

もう一点、ここで言いたいことがあります。

それは、このような仕組みで意思決定が行われていると考えられる以上、研究者が社会の中で発言権の弱い人たちの側に立っていく必要があるんではないかということです。

この社会では誰にとって、有利になるのかどうかは、残念ながらお金を待っている人たちになると思います。

しかし、その中でも状況を変えていくことができるアクターはいくつかあります。その中でも研究者という職業はその役割を大きく担えるものになると自分は信じています。

グローバルな流れに対して、ローカルの視点を持ち、その人々が1人1人本当に幸せに生きていけるための社会を目指すべきであり、グローバルな資本主義社会という一辺倒ではいけないのです。

自分は大きくはこれに対して戦っているというある種の自覚と使命感を持っています。

では、トビタテを選考を受けた皆さんも志を持ち続けて一緒に良い社会を作っていきましょう!!!