生活することと旅をすること-創造性を高めるギャップイヤー-

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ギャップイヤーは、自分の人生の時間を切断する事だろう。沢山の人生を生きたような心地にさせるにはこのギャップイヤーの概念を達成する経験をしていくことだ。

自分はこれまで、様々な国で、生活をすることと、旅をすることをしてきた。沢山のギャップイヤーを持ってきたと思う。つまり、沢山の人生の断絶を持ってきた。

さて、近年、大学生の間でギャップイヤーとでもいうべき長期間の休みを取ってボランティアやインターン、世界一周、起業などの活動をする人が増えてきた。ギャップイヤーを持つことは、視点の多角化や視野の広がりが期待される。これが、人をより創造的にするという研究もある。

どんな経験がこのような恩恵をもたらすのだろうか。

それは、生活をしていく上での文化的な違いによる困難や気づきを自らの生活体験を通じて持つことができるかどうかだと思う。

人間には、今までと今とこれからという三つの時間軸の中で生きている。この瞬間は、今までの連なりで生活している。

海外での経験はこの時間の連なりを切断することで、まず人に戸惑いをもたらす。逆にこの切断に気づかないのは、相当に殻に閉じこもっているか、相当に常に殻を破り続けているかだろう。

これが、歳を重ねてきた人が異文化に馴染むのに時間がかかる理由だろう。

そして、この切断が、今までとは違う脳の使い方をすることを促す。それが、創造性に繋がるのではないだろうか。

この創造性は、より広い人たちにも関心を持ち、社会的な問題に関心を抱くようになるというようなことにも繋がる。

さて、旅はこのような恩恵をもたらすことができるだろうか。

それは、旅の形態と長さに依存する。長期に渡り、ローカルの人と交わりながら生活をするように旅をする場合はこの効果を大きくもたらすだろう。

しかし、3ヶ月以上生活をするということと比べると旅人は、ほんの僅かを除けば、殆どそれに及ばない。

やはり、観光は観光である。

だから、観光という概念からこの旅を切り離す必要があるんじゃないだろうか。

別の場所で生活をすること。

これをやらないといけない。

逆にいうと、その生活は観光の延長線上にあるという風にも考えられる。

別の場所で生活することに繋がる観光のモデルを構築することは大きな意味があるだろう。

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社会的インパクトのある物事を成し遂げる際は、現象を繋がりの中で考えて事を起こしていく必要があるように思う。