【アデレード旅のまとめ、志で繋がる人たちと出会って得たもの複数】

先日、約1週間のアデレードへの旅を終えました。

実はこの旅、南オーストラリア大学とある教授に会うということだけを決めて、そのほかは全くのノープランでした。
結果的に、その教授に色々な人を紹介してもらえて毎日とても充実した時間を過ごすことができました。まったく何のつてもない自分が、いきなりメールを送って、超忙しいはずなのに、いろいろしてくれてとても感謝しています。

ここ最近は、自分の志に対しての行動を取ることが制限されてきて、正直思うようにはできなくて苦しい時間でしたが、アデレードのトリップで完全にハッピーになれました。

ここで繋がった人たちは、みんな大好きでした。その中で共通していたのは、皆がBetter society を本気で目指してイニシアティブを取っていたところでした。

たったの1週間でしたが、得られたこと、感じたこと、また変わるかもしれないけど、大きく6つに分けて今の自分の中で統合しました。目的はあくまでも自分の志(ツーリズムを通じて’より良い社会’を作って行くこと)を達成していくことです。

①事例を探していくこと
その中でも、今回のトリップでは、tourism for social の概念を構築し、世界に広げていく目標を具体化をしていく方法を探すことが一番の目的でした。そして、そのためには、事例をたくさん見ていくことが大切だと実感的に改めて思いました。

今回は大きく分けて五つのタイプの事例を見ることができました。

一つ目がエコビレッジのようなある目的を持ったコミュニティを作ることに特化することにより、強力な体験型メディアが構成されると言う事例。

二つ目が、都市政策の立場から、歴史を正しく捉え、物語を共同体の中で統合していく事例。これが外部から来る観光客に正しい地域の歴史を伝えていくもの。

三つ目がレストランがコミュニティづくりの中心となり、教育的な視点から地域内のサステイナブルの意識を向上させていく事例。これにより、訪れる人が影響を受けるタイプ。

四つ目がレストランのような料理のプロフェッショナルや音楽、ダンスなどのなにかのプロが、人種差別などの心の障壁をなくしていく事例。プロがキー。

そして、最後が、大規模な地域内イベントにより、地域に眠っている普段は見えないカルチャーを表出させる事例。これにより、観光客も地元の人も双方に地域について学ぶ機会を生み出すイベント型のもの。

どれも、その場所にいる人の社会に対する意思が綺麗にしっかりとコミュニティを巻き込んで表現されていくことがポイントになると感じた。
なので、二つ目のポイントとして

②表現
を挙げたいと思います。
これは、文章を書くことだけではなくて、音楽やダンスや写真やビジネスやコミュニティづくり等々、手段はたくさんあります。志がつながるためには、表現が必要。

それぞれが哲学を持って、内発的な価値観で繋がり、集まり、社会に対しての働きかけを先頭を切ってやっている。そんな人たちでした。

だから、みんな本やレポートを出版して世界に発信していました。
自分がそもそもなんでこの教授に行くことを決意したのかというと、その教授の論文を読んだことで共鳴したからです。

③同志
社会の中で強く、自分自身も健康にやって行くためには周りの環境も大切だということです。オーストラリアであっても同調圧力というものはあります。これは、人間の集合体としての本質として存在するもので、ポジティブにもなることだと思います。ただ、ネガティブな方向性に同調圧力が使われる場合もあって、その状況にならないためにも、さらにポジティブな個人をよりポジティブな集合体に高めていくためにも仲間づくりが大切だと強く感じました。

④方向性はサステイナブルな社会
より良い社会をもう一段階、抽象的な表現で言い変えると、サステイナブルな社会だと言うことです。Sustainability を基準値として据えることで、より明確に目指す方向を共有できると感じました。SDGs(持続可能な開発目標)を国連が示しているように、世界が目指す方向性はすでに提示されています。

⑤クリエイティブとビューティフル
その方向性に対して、クリエイティブにアプローチしていく必要があります。既存を支える人も大切ですが、全く新しいことを思考の枠組みを外して考えていく人も必要で、まさにそんな人たちに会えて、そういうことかぁとイメージできました。
創造的にやっていくことで、方向性としてのビューティフルさにこだわっていかないといけないということもまた教わりました。そういう意味で理想を追い続ける必要がある。

⑥地域研究の立場がクリエイティブなアイデアを生み出せる気が!
その方向性をクリエイティブに表現していくにあたって、(つまり、tourism for socialの概念を広めていくこと)地域研究の立場が大いに活かせるんじゃないかと思うに至りました。
地域研究とは、地域を多角的に捉えて、この地域とは何かを解明していく学問ですが、この学問的視点が新しい創造的な場所を作っていくための価値を持っていると特に感じました。
この気づきを一旦、近いうちに表現してみようと思います。

では、次への行動と繋がりと自信を持てたので、これからも一歩一歩、歩んでいきます。