リーダーシップは人々がそれぞれのベストな能力を発揮できる環境をつくり出す能力である。~社内リーダーシップから政治のリーダーシップまで~
Ledership is the ability to create an enviroment where people can do their best.
リーダーシップは人々がそれぞれのベストな能力を発揮できる“環境をつくり出す”能力である。
今日、「リーダーシップとネットワーキング」というテーマでオーストラリアのビジネスマンとして成功を納めている人物の話を聞いた。
リーダーシップについては昨今盛んに議論がされており、さまざまなアプローチからリーダーシップとはなにかについて話されている。例えば、目標を提示して人をそこに導く力がリーダーシップ、進むべき方向を示していく力がリーダーシップ、人を鼓舞する力がリーダーシップ、人の模範になるのがリーダーシップ、だれよりも高い視座を持つ力、ファシリテートする力、、、等々。
彼は人々がそれぞれベストな能力を発揮できる「環境をつくり出す能力」だといった。
環境をつくり出す能力という言葉が印象的である。
彼の人間性が出ていると思った点として、会社や家族や学校などの組織に属する人間がベストな能力を発揮できるように力を発揮する力がリーダーシップだと言った点である。
かたや、リーダーシップとは組織の目標達成に導く能力であるといったことが言われがちであるが彼にとってリーダーシップの持つ意味はそこにいる人間が最大限に幸せで、能力を発揮している状態をつくり出すためにあるのであろう。
組織を率いていると視野が広くなったと思う一方で視野が狭くなることがあると思う。これは、組織を成功に導いていくために目標を達成しなければいけない状況が発生することで起こる。組織を発展させるためにリーダーは視野を広くもっていろんな情報をキャッチしたり、外の人間とつながったりするだろう。
しかし、そもそものリーダーが組織を率いている理由をもっと視野を広げて考えてみる必要がある。
問いはこの世界がどう在るべきなのか?ということだ。
人によって、答えは異なるかもしれないが自分は「全員がそれぞれの持つ力を最大限を発揮して、それぞれの幸せを感じている状態だと思う。」そしてこの状態は社会の発展も最大限に引き出すことができる。
このように考えると、冒頭で出てきたリーダーシップとは何かという答えとして、「人々がそれぞれのベストな能力を発揮できる“環境をつくり出す”能力である」という答えはとっても深くて、納得できるものだと感じた。
私たちは、人々がそれぞれベストな能力を発揮できる環境をつくりだすことにより能力を使っていく必要があるのでないだろうか。
この話は、ある社内組織の話にはとどまらない。国を率いるリーダーシップはどうだろうか。人々がそれぞれのベストな能力を発揮できる環境をつくり出すということに注力しているだろうか。一部の人間だけのための政治が行われていないだろうか。
さらには、テクノロジーやグローバライゼーションはこの環境をつくり出すために貢献できているのだろうか。この世界の発展はこの環境をつくり出すためのものになっているだろうか。