オーストラリアTOP1、世界トップレベルの観光学部での履修(グリフィス大学)

グリフィス大学では、今週から授業が始まりました!

オーストラリアの大学では、基本的に1セメスター(12週)の中で4教科選択します。

1教科につき、講義形式のレクチャーとディスカッション形式のチュートリアルというものがセットであります。

4教科は日本の大学の感覚だと少なく感じますが、それぞれの教科が結構重いので、だいぶ勉強はする必要があります。

自分は、悩んで5教科くらいの選択肢で悩んでいて、昨日、朝から夜までぶっ通しで3つの授業に出たりしながら、最終的に3教科に絞りました。

プログラムの関係上4教科取りたかったら追加料金がかかったのでやむを得ず絞りました。

さて、その3教科は以下の通りです。結局すべてが、観光学部での授業になりました。

1 ‘Planning sustainable community’ 

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一つ目の教科、 ‘Planning sustainable community’ は、sustinablityとliveabilityを持つコミュニティをどのようにプランしていくのかを学ぶ授業です。ただ、プランの方法論を学ぶのではなく、ケースを用いてクリエイティブに政策をプランしていくという授業です。

プランニングには、通常様々な分野の専門家が集まって一つの政策を作り上げるプロセスのことで、実際に教室にも様々な学部の人たちが集まっておりバックグランドの異なる人たちとのディスカッションを通じて新しい気付きをしていけそうです。

授業では特にコミュニティにとっての持続可能性と住みやすさとは、なにかを深く学びます。自分の場合は、これを観光というものをツールとして用いたときにコミュニティにいかに貢献していけるのかをこれまでやってきました。

人が訪れたくなるようなコミュニティとはどのようにして作られるのか。

最初の授業では、バンクーバーが例として出されました。

世界一住みやすい都市として有名です。

住みやすい都市になると、それは、地域にとっての豊かさの指数を上げることにつながります。

世界一住みやすいというは、ほかでもなく、そこに住んでいる人にとっての住みやすさです。

地域のコミュニティにとって快適で、居心地よく、豊かに暮らしていける。

こんなコミュニティをデザインしていく授業と考えるととてもわくわくしますね。

 

2 ‘Destination marketing’

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2つ目の教科は、Destiantion marketingの授業です。

DMO(destination marketing and management organization)というものがあります。

観光客はホテルを訪れるわけでもなく、レストランを訪れるわけでもなく、基本的には地域そのものを目指して場所を訪れるはずなのに、その情報は、それぞれの点からしか発信されていない。さらに、地域内においても、力とお金のある一部のステークホルダーが地域内で好きなようにして、地域そのものの価値を高めたり、将来にも持続的に人が訪れらる場所にするために管理したりすることができない。

このような現状が、観光地にはあります。これをマーケティングとマネジメントの両方をDMOという中間的組織が地域のかじ取り役として推進することで問題を解決し、より持続的で魅力的な場所を作っていくことに貢献します。

日本においても、2,3年前から政府がオリンピックまでに日本全国に世界レベルのDMOを100個作ることを目標に掲げ、「日本版DMO」としての推進を始めました。

自分は、このDMOをインドネシア留学中に知りました。その概念を知っていくうちに、自分の理想とする観光地にはDMOが欠かせないと考えるようになりました。そこで、DMOに30年以上前から積極的に取り組んでいる国の一つであるオーストラリアで学ぼうと決めてこっちに来ました。

なので、これを学べることにとてもわくわくしていて、遂に、これが学べる!!といった感じです。

また、この授業では、特にDMOの中でもマーケティングについてやるのですが、DMOについても包括的に教えてくれるのでとてもやりがいのある授業なので、また内容をシェアしていきたいと思います。

 

3 Tourism management principles 

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そして、最後が、Tourism management principlesです。

How can we make tourism industry more sustainable ?

観光産業が、いかにすれば持続可能になっていくのか?

これが最初の問いで、この授業を通じて考えていくことです。

なので、シラバスを見ても、毎回、Sustainable tourismについて学ぶことになっています。

企業の力が強くなっていくなか、企業の社会的責任が広く社会から求められています。どうすれば、もっとポジティブなインパクトを残せるのでしょうか。

Sustainablityというと、常に、議論がなされています。なにが、sustainable なのか。

なにを中心に考えるのか?指標はどうするのか?等々

なので、まずこの授業を通じての一つの獲得目標はSustainabilityという複雑な概念を自分の中で落とし込み、自分にとってのSustainablityとは何?を構築することです。

これを観光産業と結び付けて、どうすれば、より持続可能な社会に観光産業が貢献できるのか、また、ネガティブインパクトを最小限にできるのかを産業の特徴をとらえたうえで構想します。

SDGs(持続可能な開発目標)に観光産業がどのようにして貢献しいくことができるのかという、最近書いている論文にも直結するので、速度を上げてしっかりと学びたいです。